ボーイング練習-1~3番

ボーイング練習〈1番から3番〉

それではボーイングの練習を音楽の友社からでている新しいバイオリン教本1を参考に進めて行きたいと思います。 弓を弦にあてて音を出していく動きをボーイングといいます。

弓の動かし方

弓を動かす時は右肩の力を抜いて肘から前だけ腕を動かします。駒と指板の真ん中を平行にまっすぐに弾けるようにしていきます。元弓は自分の顔の方に少し弓を傾けます。真ん中から先弓は毛を全て弦につけ、 右手の人差し指に体重をのせます。
圧力とスピードのバランスで音色が変化するので試してみてください。慣れてきましたら鏡をみながら確かめてみましょう。

脱力

力が入ってしまったらすぐにやめて肩をまわしてからまた弓を持つと脱力がしやすいです。ウォーキングの動きも効果的です。
教本の 1 番はレの音で書いてありますので、バイオリンは左から二番目の弦 太い弦から数えて二番目を弾いていきます。 D 線はドイツ読みでデー線と読みます。はじめは元弓から先弓まで使うのが難しいので真ん中から練習をしていきたいとおもいます。

アップボーイングとダウンボーイング

楽譜の上にも説明がありますがダウンとアップの記号もでてきます。
ダウン 下げ弓というのは元から先の方向まで使う事をいいます。
アップ 上げ弓は先弓から元弓の方向へ動かします。

繰り返し記号
楽譜をみると最後に棒線が 2 本に点が 2 つ書いていますがこれは繰り返し記号になります。はじめの一小節目にもどるという意味になります。慣れてきたら弾きながら次の小説を追って見ていくようにしていきましょう。

1 番

4分の 2 と分数が書いてあります。これは 4 分音符が 1 小説に 2 つ分入るということを表しています。 4 分音符は黒い丸に縦に棒線がひいてある音符になります。分母の 4 は 4 分音符を意味していて、分子の 2 は 2 拍子の意味になります。
楽譜をみると縦に線が書いてあり左から 1 小説  2 小説とくぎられています。 4 分音符を一拍で数えて一小節目から 1 2 1 2 と声にだしてみると分かりやすいです。
2 拍子の場合一小節目から 12 12 と読んでいき 4 拍子は 1234 1234  3拍子は 123 123
と数えながらすすんでいきます。弓の位置は指で持つ下の部分を元弓、細い方が先弓になります。その間が中弓になります。
中弓で弾き、慣れてきたら先弓と元弓も使っていきます。先弓は力が入っていると届きにくいので力が抜けないうちは無理をしすぎないようにしましょう。ダウンとアップにも注意しましょう。

2 番

4 分の 4   4 分音符が一小節に 4 つ分入ります。一小節目から 1234 1234 と  1 番でやった事と同様にすすんでいきます。
4 小説書いてありますが繰り返しもして 8 小節弾いてみましょう。
右手に力が入ってしまう時はいったん譜面台などに弓を置いて肩をまわしてからまた弓を持つようにしましょう。

3 番

次は 2 分音符がでてきます。
2 分音符は1つの音符に 4 分音符が 2 つ分入ります。 2 番と同じ数え方で  1234 1234 と進んでいきます。 12 まで弓をとめずに伸ばします。 34 も弓を返さないで一弓で弾きます。
4 分音符よりも 2 分音符の方が弓のスピードはゆっくりになります。もしも慣れてきましたらメトロノームを使って弾いてみましょう。
メトロノームと合わない場合は手を使ってたたきながら楽譜を見るだけでもだんだんテンポ感覚が身についていきます。
口で音符を読むときは数字のカウントか 4 分音符は たん 。 2 分音符は たーあー と分けて数えて言ってみましょう。3番は全弓で弾くのが良いのですが力が入ってしまってやりにくい時は弓の真ん中だけ使っても結構です。
全弓とは元から先 または先から元まで全て使って弾くことを意味します。楽に楽器が弾ける事が一番良いので脱力をしながらすすんでいきたいと思います。
肩は下がっているのがよいのでたまに鏡でチェックしてみることをおすすめします。

投稿者: 松尾 沙樹

桐朋学園大学演奏学科ヴァイオリン専攻卒業。国際芸術連盟第7回JIRA全日本音楽コンクール第3位入賞、第32回国際芸術連盟新人オーディション審査員特別賞 奨励賞受賞、第20回TIAAクラシックオーディション最優秀賞受賞。F・アゴスティーニ〔イムジチ第1奏者〕マスタークラス合格、佐藤卓史指揮 ビバルディ四季 ソロをつとめる。子供~大人年齢を問わず人気の講師。