4の指とスラー-37番から48番

4の指とスラー〈37番から48番〉

それでは4の指の練習に移りたいと思います。4の指は一番弱い指になります。少し4の指を他の指と離して弦に置けるまで時間がかかるかもしれません。音程がなかなか合わなくても無理をせずに力を抜きながら進んでいきたいと思います。

37番

左手の力が抜けて4の指に筋肉がついてくるととても良いので、バイオリンを弾く前にペンを左手で持ち、ネックに見立てて1と2と3の指をセットで置き、4の指だけ上から下に何度か動かしてペンに置いたり離したりする動きを繰り返し行いましょう。
では楽器を持ちます。この時に左肩に力が入ってしまうと左指もつられて力が入ってしまいます。もう一度ネックが自然に上がり、無理をせずに本体が固定されるかを確かめましょう。

それから左手を置き、1と2と3をセットで置いて4の指を弦に何回か置いたり離したりする動きをしてみましょう。この時に左肘や手首も教本の写真を参考にしながら、指が置きやすい位置を探していきましょう。次に、D線を何回か開放弦で弾き、その後D線とА線を一緒に弾いて感触を確かめてみましょう。右手のボーイングの練習が終わってから弓を置いてピチカートをしながら左指を弦に置いていきましょう。3の指と4の指は全音になるので間を空けておきます。

なお、3小節目と4小節目は4の指がА線に触れないように置いていきたいのですが、何度かやってみて触れてしまうようなら0を4に置き換えて練習してかまいません。7小節目も0を4にしてもかまいません。無理をしないで様子をみながら進んでいきましょう。
指が届きにくい原因として左手の力が入る事が十分に考えられるので力が入ったらすぐにネックから手を離し、力を抜いてから進んでいきましょう。そして、全弓で音を弾きながら感覚を確かめてみましょう。

38番

それでは39番と同様に、練習をしていきたいと思います。D線からA線に移動した時は肘の角度も少し変えたいと思います。肘をD線に左手を置いた肘の角度を少し左に移動させましょう。

また、2小節目の0と4小節目の0は、弦についてしまうようなら、4の指に置き換えて練習をしていきましょう。たまにネックから左手を離して力を抜きながら無理をしないで進めていき、ピチカートで4の指を弦に置く練習をしましょう。

39番

それでは初めにピチカートをしていきましょう。一小節目は1.2.3.4の指を全てセットで置いて3と4の指をセットで離します。
2小節目も3の指から1の指にいくときに2と3の指をセットにして離しましょう。7小節目も2の指は1と2をセットに置いて、3の指と4の指をセットに置き、8小節目で2の指にいくときも3と4の指をセットに離します。指をセットにして弦に置いたり離したりするのが慣れてきたら弓を入れていきましょう。

4の指を置いて弓で音を出すときにはじめは音がきしんたりまっすぐにボーイングが運べないかもしれませんが、あまり気にせず左手と弓を両方使う事に慣れていきましょう。特に4の指は感覚が慣れるまで時間がかかるので1.2.3.の指をセットにして置いておき、4の指を何回か弦に置き、それに合わせて弓も動かすとだんだん慣れていく事ができます。

40番8分音符

8分音符は4分音符の2分の1の長さになります。一小節目を今まではたんたん、それか12でカウントをしてきました。
2小節目の8分音符はたたたたで数えるか、カウントで1と2と、というふうに細かく数えてあげると理解しやすくなります。メトロノームも倍のテンポにして数えてみると良いでしょう。

それでは前に練習をした指弓をもう一度練習しましょう。指の第二関節を動かすのはなかなかすぐに出来ないのですが、一度弓を置いて8分音符を弾く時に指が動かせるかトライしてみましょう。
音が出なければ今まで通り肘から前の腕の部分だけを動かして4分音符を弾くよりも弓幅を少なくして弾いていきましょう。

41番

40番で弾いたようにD線とA線を移弦しながら進みましょう。

42番あそびましょう

8分音符と移弦の感覚になれたら次は左手を入れていきます。まず初めに左指の力を抜くためにもピチカートをしていきます。
2小節目のラの0で次の1の指を置く準備をしましょう。また、4小節目の4分休符で音がない時も3の指の準備をしましょう。指を準備する癖が付いていくととても良いです。

それから弓を入れていきましょう。8分音符はいずれ指を使って弾けると楽なので試してみましょう。
なかなか指弓で音を出すことが出来ないかもしれませんが、少しずつ練習をしていきたいと思います。
その指弓とは別に肘から前の腕を使って8分音符を弾いていき、指と弓が合うか聞いてみましょう。

43番ロングロングアゴー

それでは左手指を1の指から4の指まで使ってピチカートをしながら慣れましょう。
2小節目の0で1の指の準備をしましょう。また、同様に6小節目も移弦になるので肘の角度を少し左にし、1の指の準備をしましょう。
2小節目と6小節目の2の指は1の指とセットに、3小節目と7小節目も3の指とセットに弦に置きましょう。準備をする事やセットで指を置いていく事を癖にしていきましょう。

44番むすんでひらいて

それではピチカートをして左手を慣れたいと思います。5小節目の0で次の1の指の準備をしましょう。6小節目の2拍目の1は置きっぱなしにしながら4の指を伸ばして弦に置きましょう。7小節目の0で次の小節の1を置きます。D線とA線で肘の角度を少し変えたりしながら4の指をのばす事に慣れていきましょう。

それでは弓を入れます。肘から前の腕を使い弾いていき、慣れてきたら8分音符の時に指弓をトライしてみましょう。弓の毛が弦に全て当たっていながら駒と指板の間をまっすぐ運べるようになるのが理想です。

曲を弾くときはフレーズの処理にも気を付けていきましょう。1段目と3段目のフレーズの終わりは弓の圧力を減らして弾きましょう。
5小節目の1、2、拍目から3,4拍と6小節目の1,2拍にむけて圧力を少し加えて弓幅と音を大きくしましょう。6小節目では3,4拍目で圧力を抜き弓幅を小さくします。

7,8小節目も同様に弓の圧力と弓幅に変化をつけていくと音楽的に表現が出来るようになっていきます。

45番スラーの練習

それでは、スラーの練習に移ります。45番の1小節目のDとAの音を一弓で繋げて弾きます。Dの音とAの音が両方ダウンボーイングで音が滑らかに出るように、また、弓の配分は2等分に分けて弾いていきましょう。

右指の第二関節で移弦をしていきましょう。肩が上がったり、肘が固定されていないとスラーや移弦がやりにくいので注意しましょう。
楽器も、弦が床と平行に近い方が良い音がでやすいので鏡でチェックしながら弾いていきましょう。初めは開放弦のスラーで右手の感覚を慣れていきましょう。それから左指を入れていきます。

力が入って音がきしんだりするかもしれませんが、弓を置いてウォーキングの動きをしたり肩の力を抜きながら慣れていきましょう。

46番みつばち

ピチカートをしながら4の指の感覚を確かめましょう。今まで4分音符のスラーだけでしたが、8分音符も短い弓幅で弾いていきましょう。
左指とタイミングが合うかに意識を置きながら慣れていきましょう。また、右手の手首も少し動いて音と音をつなげるクッションのような働きが出来ると良いでしょう。指と手首を使い試しながら音一つ一つ繋がって弾けるか意識をして練習しましょう。

4小節目と12小節目の終わりは圧力を抜いてフレーズの処理に気を配りましょう。

48番別れ

移弦が多くなってきました。少しずつ進んでいきましょう。弓の移弦と指の移弦は慣れるまで時間がかかります。

まめに左手をネックから離し力を抜き、右手も同様に力を抜きながら進んでいきましょう。8分音符の移弦は弓幅を少なく、右手の人差し指で感覚を分かりながら左指は弦の近くで最小限の動きで練習しましょう。

6小節目の付点2分音符は圧力を軽くしましょう。また、10小節目の付点2分音符、15小節目も、フレーズの終わりなので圧力を軽く音量を落としてあげた方が音楽的に美しくまとめることができるでしょう。

投稿者: 松尾 沙樹

桐朋学園大学演奏学科ヴァイオリン専攻卒業。国際芸術連盟第7回JIRA全日本音楽コンクール第3位入賞、第32回国際芸術連盟新人オーディション審査員特別賞 奨励賞受賞、第20回TIAAクラシックオーディション最優秀賞受賞。F・アゴスティーニ〔イムジチ第1奏者〕マスタークラス合格、佐藤卓史指揮 ビバルディ四季 ソロをつとめる。子供~大人年齢を問わず人気の講師。