左手の置き方 と右手のピチカート-17番から26番

左手の置き方 と右手のピチカート 〈17番から26番〉

左手の置き方

それでは左手を置いていきたいと思います。教本の写真を参考に進んでいきたいと思います。
左手をネックに置くときは左手の人差し指の付け根の骨をネックの下につけます。
そうすることによって支えになり、弦の上に指を置いた時の衝撃でグラグラネックが動く事を避けられます。 ネックが動かない方が弓が他の弦に当たらないので支えが必要になります。
それとこれから指を置いていくのは第一ポディジョンになるのですが、手の形を覚えていくとだんだん音程が取りやすくなります。

手首と指の置き方

左手の手首は楽器に触れないようにしましょう。
指を置くときに手首の位置によって指がのばしにくくなってしまったりするので指が弦に置きやすい形を写真を参考にしながら探していきましょう。親指は人差し指と向い合って同じ位置あたりに置き、ネックから上に親指が出ないようにしましょう。

右手のピチカート

続いて右手でピチカートを練習してみましょう。指板の角に親指を置いて 指板の上の弦をはじ きましょう。大体の弦の位置が指で分かってきたら親指を角に置かずにピチカートをしていく事ができます。はじめは力が入るので人差し指がピチカートをしていて痛くなりましたら中指ではじいていきましょう。
曲を弾く時は弓を持ってピチカートをすることが多いのですが、17番からは無理をせず弓を置いてピチカートをしていきましょう。はじめはかなり力が入ってしまうのですぐに左手をネックからはなして力をぬきながら練習していきたいとおもいます。

指を弦に置く時のポイント

それでは指を置いていきましょう。いずれ隣の弦に当たらないようにおさえていきたいので爪の近くのお肉で立てて置きます。爪は予め切っておきましょう。上から弦に指を落としてから力が抜けるのが理想的です。

音名

これからレとミとファの#とソ
ラとシとドの#とレをピチカートしながら音をとっていきます。
音名を楽譜の下に書き込んで歌ってみるとだんだん楽譜が読めるようになります。
指番号となかなか頭の中で一致しないかもしれませんが慣れるとだんだん覚えていきますのではじめは分からなくても大丈夫です。

17番

レのゼロが開放弦になります。人差し指が 1 の指になるのですが、 1 の指を D 線に置いていきたいと思います。指番号を楽譜に予め書き込むと分かりやすいです。レとミの 0と1は少し隙間をあけて置きましょう。まずはピアノか何か鍵盤楽器でレとミの音を出して聞いてみましょう。
それから1の指を置いてレとミをピチカートをしながら自分の音を聞いてみましょう。音が低いと思ったら音程を上げるために弦に置いた指を顔の方向に少しスライドさせてください。音程が高いと感じた場合は逆の方向にスライドさせましょう。指の置く場所を耳で聞いて移動させながら音程をとっていきましょう。
基本的にピチカートだけで練習するのですがもしも慣れてきましたらピチカートが終わった後に弓を入れてみましょう

18番

ファの♯がでてきます。中指が2の指になります。1を置いてから少し隙間をあけて弦の上に2の指を置きます。1の指を離さぬことと指示があるので点線のところまで1の指を置いておきましょう。これは左手の形を崩さないようにするためと指を弦の近くで最小限の動きでおさえていきたいからです。

19番

薬指の3を使ってソの音をだしていきたいと思います。2と3の間は指をつけてください。レとミとファ♯とソをピチカートしていきましょう。19番の2段目は1段目と同じになるのですができたら指番号を書かずにできるかチャレンジしてみましょう。
レの0と1のミ、1のミと2のファの♯は離します。2と3のファの♯と3のソは指をつけます。

20番

D 線と A 線では少し左ひじの角度を変えましょう。
D 線は少し体の近くに腕を入れて A 線は少し左によせましょう。
20 番 はシの 1 の指を弦に置いていきます。指は D 線と同じ形になります。
D 線で置いた時よりも慣れてきましたら、弦を指板までつける事に意識を置いてみましょう。
弦が指板についていなければきちんと音が響かないので弓で弾いた時も音がよくならなくなってしまいます。 ピチカートの音も響いているかよく聞いてみましょう

21 番

D 線と同じ指の幅でドの♯の 2 の指まで置いていきます。

22 番

ラから始まる音階になります。 2 とレの 3 をつけて 1 の指から弦に置いていきましょう。
慣れてきたら弦の近くでバタバタしないように指を置いていきましょう。

23 番

ゼロの開放弦から 1 の指と 2 の指と 3 の指を置いていきます。 2 小節目のドの # は 1 の指と 2 を離して、セットで置いて下さい。3小節目のレは1と2と3の指をセットで置きます。
一本の指だけでは弦を指板までつけるのが弱いのでセットで置きます。

24 番

1小節目と5小節目のレの3の指を1と2と3の指のセットで置いてください。4小節目と8小節目は2拍目から D 線になりますので何回か練習してみましょう。 もし弓を入れる場合はD線とA線を交互に弾いて感覚を確かめてみて下さい。右手の人差し指で弦が変わる感覚が分かってくると良いです。この事については後ほど詳しく取り上げてみます。

25 番

D 線だけで指を入れてピチカートをしてみましょう。1の指は点線の終わるところまで指を置いておいてください。慣れてきましたら D 線だけ弓で開放弦を弾いてボーイングの練習をしましょう。それから指を置きながら弓を入れていきましょう。

26 番

A 線に移ります。左肘の角度をやりやすい位置まで少し動かしましょう。26番も25番と一緒で1をつけたまま弾いてみましょう。慣れてきましたら弓を動かすことと指の置くタイミングがあっているか意識を置いてみてください。また、テンポを早めたりしながら練習するとだんだん慣れてきます。

※指をつけるか離すかは全音と半音の違いから決まってきます。
ピアノで鍵盤を弾くと分かりやすいのですが、指を置きたい 2 つの音の間に鍵盤が一つ分入っているか、をみて下さい。もし一つ鍵盤が含まれていたら全音で指の隙間が空き、隣同士なら半音で指がくっつきます。
例えばドとレなら、間に黒い鍵盤をはさみます。ドとドの # とレで全音です。シとドは間に鍵盤が何もなく、半音になります。 A 線のシとドの # が間が空くのはシとドとドの # と、一つ分鍵盤を含むからになります。

投稿者: 松尾 沙樹

桐朋学園大学演奏学科ヴァイオリン専攻卒業。国際芸術連盟第7回JIRA全日本音楽コンクール第3位入賞、第32回国際芸術連盟新人オーディション審査員特別賞 奨励賞受賞、第20回TIAAクラシックオーディション最優秀賞受賞。F・アゴスティーニ〔イムジチ第1奏者〕マスタークラス合格、佐藤卓史指揮 ビバルディ四季 ソロをつとめる。子供~大人年齢を問わず人気の講師。